心が穏やかになる本。SNS疲れを感じたみなさんへ
だいぶ以前の本ですが、山下景子さんが書かれた『美人の日本語』。これは当時書店で発見して、1400円で購入しました。1000円を超える本を買うときは吟味しますが、この本に限ってはジャケ買いに近い状態。
1冊、家の本棚に置いておきたいなぁと思ったことがその理由。
頭から読まなくてもいいんです。朝起きて、本を手に取り、ぱっと開いたところを読む。そうすると、美しい、心が洗われるかのような、そしてどこかでやさいい音色が聴こえてくるかのような言葉がつづられています。
自己肯定感が低い、不安な気持ちとどう向き合うかわからない方への心のセラピー
面映ゆい(おもはゆい)かわいらしい
満天星(どうだんつづじ)空いっぱいの満天の星
恋染紅葉(こいそめもみじ)恋に燃えるようなもみじ
花弁雪(はなびらゆき)降る雪の美しさ
こんなコトバ、日常ではなかなか使いませんが、著者の感性で美しいと感じた言葉が取り上げられ、言葉のひとつひとつに、ていねいなトリセツ、解説が添えられています。
著者は音楽教室の講師で、童謡から演歌までさまざまな作詞をされています。そんな著者の背景が、美しいコトバの選定に役立っています。
1日1ページの言葉のセラピー
日本語の美しがを改めて知る機会にもなりますが、
私がおすすめしたい一番の理由は、コトバのセラピー的な要素です。
忙しい日常を送っている方、また逆に何か虚しさ心のからっぽさを感じている方、漠然とした今、未来への不安を抱えている方、生きていく道に辛さを感じている人、ていねいな暮らしをしている人々を見て、なぜか自身と比べて否定し、卑下し、ていねいな暮らしが遅れなくて苦しんでいる人・・・
そんな方々の不安や焦り、もどかしい心を、美しいコトバの力を使って癒してくれる本なのです。
1日、1ページのコトバのセラピー。
アマゾンを見ると書籍も少ないですが購入可能です。またkindle版もあるのでぜひ。